旧会堂と同じ敷地に、礼拝堂の収容人数の拡大と次世代を見た、礼拝と交流をシンプルに主とした新会堂の新築。
1階は交流スペースを軸とした諸室、2階は礼拝堂を軸とした諸室からなる。 要望や敷地の条件、現況の分析から、新会堂だけでなく周辺に拡がる諸施設をつなげるマスタープランを提案し、またそれらから新会堂のかたちは導かれた。 (※設計について、コラム予定。) 1階の交流スペースは、北側の日岡山公園の緑を背景にJOYJOY広場が望めるオープンなスペース。
外側のデッキと内側ベンチが視覚的にも内側と外側をつなぐ。 立った人との視線が同じとなるようなハイシートやちょっとした立ち話を促すハイテーブル、窓側はリラックスシートやカフェテリア丸テーブルを囲んだり、半個室的なボックスシート等色々な座り方や集まり方ができ、それぞれの居場所を提供する。 壁裏の半個室的なスペース。
正面のモニターのある壁を背景にイベントやセミナーなどにも対応する。
階段下のスペースを生かしたボックスシート
1階ナーサリールーム
2階礼拝堂前のスペース
2階礼拝堂は、横幅16ⅿ奥行18.5ⅿの柱のない木造の軽やかな大空間を張弦梁工法で可能とさせている。
最大500人が入ることができる礼拝堂は、後部座席が壇上になっているため、講壇との距離感も親密となり、より一体感と集中を生む。 壁は、吸音壁で反響がないようにし、また、北側の開口部は、大型ロールスクリーンで完全な遮光ができるよう工夫を凝らした。 礼拝堂の椅子は、快適性を持ちながらも積み重ねられる椅子で、イベントによって椅子なしでの使用や違うレイアウトに変更できる。
新会堂北側の外観。バプテスマプール(洗礼槽)は、外部にあり1階デッキや2階のバルコニーから見ることができる。
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